吹き抜け天井って憧れますよね。
なんと言ってもあの開放感が堪らないのと、それだけで家の格が上がったように感じてしまいそうで、、、単純な私は家を建てる際にまんまと採用してしまいました。
今日は実際に吹き抜けを採用してみて感じたことをメリットとデメリットに分けて書いていきたいと思います。
目次
吹き抜け天井?勾配天井?
拭い抜け天井と言うのは言葉のままですが、上部が吹き抜けた間取りの総称です。
分かりやすく言えば天井高がとても高く上の階まで繋がっている天井を指します。
その為、天井はフラットな事もあれば勾配天井(屋根の形に沿った斜めの天井)の事もあります。
メリット
■おしゃれ
■広く見える
■採光が取れる
■採風が取れる
では1つずつ見ていきましょう。
おしゃれ
何と言っても採用を検討しているほとんどの方の理由がこれじゃないでしょうか。
やはり吹き抜けのある家=おしゃれなイメージが強いですからね。
広く見える
これに関しては視覚的な効果でしかないのですが同じ部屋でも天井高が違うだけで見え感はかなり違います。

※くさの工務店 住まいのコラムより引用
これは吹き抜けではありませんが、天井高が違うだけでこれだけの視覚効果が得られるのです。
年々住宅の天井は高くなっている傾向にあるようですが、それでも吹き抜け天井の高さの比ではありません。
日本で一般的な住宅では床面積30坪ほどがほとんどです。
その場合LDKの広さは【15畳~20畳】程度になるので広さにもこれ以上広く見せる為には上に伸ばすと言う理にかなった方法ですね。
採光が取れる
上部に窓を設置することが出来るので
明かり取り入れやすくなります。
都心部の住宅街では隣地との距離が近く、窓から充分な採光が得られない場合があります。
その為、二階リビングにすると言う選択肢もありますが、吹き抜け天井にして上部に窓を設ければ電気を点けなくても充分部屋の中が明るいようにする事も可能になります。
採風が取れる
窓の設置の仕方にもよりますが風は低い場所から高い場所に抜けていくので風通しのいい家を作れます。
焼き魚の臭いなんかも室内にこもらず抜けていきます。
ただし、窓を閉めているとその臭いは全て2階に行くので注意。
デメリット
■メンテナンス費が高い
■二階のスペースが減る
■冷暖房効率が悪い
■建築費がかさむ
■掃除が大変
■照明計画が難しい
■臭いや音が筒抜けになる
メンテナンスが大変
高い場所にある照明やファンに何かあった際にとてもじゃないけど天井周辺まで届くような脚立は家庭には無いですよね。
仮にあったとしても高所での作業は危険が伴いますし結局業者を呼ぶことになったりするので手間と時間と費用が掛かります。
二階のスペースが減る
これは私が思う最大のデメリットのように感じます。
仮に8畳のリビング上部(キッチン、ダイニングは別)を全て吹き抜けにした場合8畳分のスペースが二階から消える事になります。
8畳と言うのは建売で主寝室に採用されるほどの広さです。
吹き抜けの為に部屋が1つ潰れるのは果たしてどうなんでしょう。
玄関に吹き抜けを採用したいと考える方がいるようですが、玄関は普段の生活の中でも滞在している時間は短く、お客さんもリビングまで案内する事でしょう。
たしかに玄関開けてすぐ吹き抜けだと高級な住宅のようで格好いいとは思いますがそれだけの為に上の階のスペースが減ってしまうと言うのは無駄でしかないと思います。
冷暖房効率が悪い
LDKが18畳だったら吹き抜けのスペースまで効率よく冷暖房を行き渡らせる為に18畳以上の性能を持った冷暖房設備が必要になります。
そして空気を循環させるためにシーリングファンも必須になって来ます。
冷たい空気は下に行くので夏場は良いかも知れませんが、暖かい空気は上に行くので冬場にシーリングファン無しで暖房を点けていても一向に部屋は暖かくなりません。
電気代もかさむので非効率です。
建築費がかさむ
作るのは何もない空間です。
むしろ一階吹き抜け部分には本来あるはずの天井が無い上に部屋もありません。
減るものしかないのにも関わらず高所作業などもある為、部屋を一つ作るのと大して変わらないような料金になる所も多いです。
何故だか建築坪数に加算されて料金を増して請求してくるローコスト住宅会社もあるようなので注意。
それなら吹き抜けを無くして二階にもう1部屋作った方が断然コストパフォーマンス高いですよね。
掃除が大変
長いモップを使っても出来る事には限界がありますよね。
窓付近に人が1人通れるようなキャットウォークを設けるのも手ですが肝心の採光の邪魔になったりそれこそ建築費が、、、とキリがありません。
照明計画が難しい
天井に設置するのはシーリングファンライトだけで室内全てをカバーできるほど証明は優秀ではありません。
明るくしたい所と暗くしたい所とメリハリは必要かと思いますが、当てたい所にライトが届かないようでは元も子もないですからね。
増設は大変ですし、最初の段階で建築士の方とよく相談する必要があります。
我が家はシーリングファンライトでは無くシーリングファンにして、ライトは部屋のサイドにダクトレールを設置し、スポットで室内の照明を調整しています。

臭いや音が筒抜けになる
二階にある居室まで臭いや音が行ってしまいます。
臭いは一時的なものかもしれませんが問題は音です。
テレビのボリュームなどを気にしなければならない生活を強いられるのは中々大変かと思います。
結局どうなの?
こうやって見てみると、明らかにデメリットの方が多いんです。
そう!そうなんですよ!明らかにデメリットの方が多いんです!(2回目)
おしゃれだからと理由だけで採用すると後悔すると思います。
重要なのはデメリットに対してどれだけ対策を出来るかです。
デメリットを無くしたい!
私は石橋は叩いて渡るタイプなので、家を建てる前に上記に上がっているようなメリットやデメリットを知っていました。
正直住んでいる今でも上記でメリットを全て解消するのは無理だと思っています。
それでも吹き抜けを採用したのには訳があります。
リビングが2階だからです。
何故二階リビングだからこそ吹き抜けを採用したのかと言うと、これにより先ほどのデメリットのうち
■メンテナンス費が高い
✅二階のスペースが減る
■冷暖房効率が悪い
✅建築費がかさむ
✅掃除が大変
■照明計画が難しい
✅臭いや音が筒抜けになる
と、✅をつけたデメリットが解消されたからです。
二階リビングにすれば上の階は無いので存分に天井を高く出来ますし、1部屋分のスペースを広くしても居室は全て1階なので無駄なスペースは一切生まれていません。
建築費がかさまずに済んだのは今の土地を買った際に、参考プランで作ってあった間取りに吹き抜けが設計されていたためです。
そしてその参考プラン間取りには各居室にロフトが設計されていたので、それらロフトは全ていらないから1階のダイニングスペースの上に大きめのロフトを作り、リビングを見下ろせるような間取りに変更してもらいました。
これら全て、元々あったものを移動、もしくはサイズ変更しただけなので建築費の増加はありませんでした。
そしてそのロフトからシーリングファンや窓の掃除が出来る為、掃除面の懸念もクリア。
臭いや音などはリビングとロフトしか無い以上誰かの居室にはなっていない為、誰も困りません。
ダイニングから見たリビング

リビングから見たロフト

結論として【2階リビング+勾配天井+ロフト】は実際に住んでいる今でもやってよかったと感じています。
それと実は我が家はルーフバルコニーがあるので高所の窓はちょうどルーフバルコニーにあたる場所にある為、ルーフバルコニーからもリビングを見渡せるようになっています。
これらを見ると吹き抜け天井と2階リビングの相性は非常に良いです。


まとめ
吹き抜けは一戸建てだからこそ出来るものなので確かにデメリットばかり上げましたがそれでも悩むほどあこがれが強い存在ですよね。
これらデメリットに関しても間取り次第では解決できるものも多いのでいくつか間取りのプランがあれば採用するかどうかも結論を出せると思います。
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